こんにちは、現在、カナダで高校留学中のサキです。今回は、私がカナダに到着した初日の出来事や心境についてお話しします。
家族との別れ
カナダへ旅立つ日、私は午後6時ごろの飛行機に乗る予定で、昼頃には家を出発しました。家族と一緒に車で成田空港に向かいました。車の中では、家族と会えなくなる寂しさがありましたが、それ以上に「空港で何をしようか」「機内食は何が出るのかな」とワクワクしていました。家族は少し寂しそうでしたが、「辛くなったらいつでも帰っておいで」と温かい言葉をかけてくれました。
空港につくと、コロナ禍はすでに落ち着いていましたが、利用客はほとんどおらず、普段の空港とは違うガラガラな印象でした。家族との最後の食事として、空港でマクドナルドを食べました。本当は蕎麦が良かったのですが、妹の体調が悪かったため、空いていたマクドナルドが私の日本での最後の食事となりました。
チェックインを終え、大きなスーツケース2個を預けた後、家族と別れる際は、少し泣きそうになりながらも、気を引き締めて私は手荷物検査へと進みました。
機内での出来事
空港内では、飛行機に乗り遅れないかと心配していましたが、無事に搭乗することができました。緊張していたせいか、機内でお腹の調子を崩してしまい、ほとんど機内食を食べられませんでした。また、一睡もできず、約9時間のフライトを耐えました。機内はとても冷えるので、薬や温かい上着を持っていくことを強くおすすめします。
空港でのアクシデント
カナダに到着すると、まず空港内の人の多さに驚きました。最初のタスクは、入国審査、荷物の受け取り、学生ビザの取得など、やることがたくさんありました。
まず、バンクーバー国際空港では、入国審査をタッチパネル式の「Kiosk」で行うのですが、15歳以下は使用できないことを知らず、何度も試みてしまいました。何度やっても顔写真が載っているレシートのような紙が出てこず、拙い英語でスタッフに尋ねると「15歳以下はKioskは使えないから、手書きのDeclaration Cardに記入してね」と言われました。そこでようやく手続きを完了し、入国審査に進みました。審査では、カナダに来た目的やホストファミリーの住所、そこまでの交通手段などを聞かれ、なんとか無事に通過しました。
荷物受け取りでは、到着してから時間が経っていたため、スーツケースはベルトコンベアに回っておらず、脇に雑然と置かれていました。そこで、私はついに海外に来たんだという実感が湧きました。

7月上旬のバンクーバー国際空港。とても混雑していました。カナダ先住民族の象徴「トーテムポール」が並んでいます。
学生ビザの発給
荷物を受け取った後は、移民局で学生ビザの発給を受けるために向かいました。そこには、私のような留学生やワーホリの方が多く、私は2時間以上待ちました。他の留学生の友達によると、通常は1時間以内で済むそうですが、私の時は、とても混んでいたため、時間がかかったようです。待っている間、送迎の車が帰ってしまうのではないかと心配しましたが、無事に3年間の学生ビザを取得することができました。
いざ、ホストファミリーの家へ
空港を出ると、通う予定の語学学校の名前が書かれた看板を持ったスタッフが迎えに来てくれていました。車には私を含めて5人(日本人の大学生や社会人、ヨーロッパ系の女の子)が乗っており、それぞれのホストファミリーの住所に順番に送られていきました。私は3番目に下ろされましたが、運転手が何も挨拶せずに車を去っていったので、少し不安になりました。住所や家の外観を何度も合っているか確認してから、おそるおそるドアをノックしました。
ドアを開けてくれたのは、東南アジア系の優しそうなホストマザーで、「あなたがサキね、待っていたわよ」と温かく出迎えてくれました。広々とした玄関に入った瞬間、ほっと安心したのを覚えています。その後、日本から持ってきたお菓子を渡し、ホストマザーが 家の案内をしてくれました。ホストファミリーは、60代のホストマザーとホストファーザー、30代の息子、そして犬が一緒に暮らしていました。
昼寝から目覚め、リビングルームに向かうと、「今からディナーに呼ぼうと思っていたのよ」と言われ、夕食が準備されていました。
ホームステイの食事では、日本の家庭に比べて品数が少ないことが多いと聞いていましたが、ホストファミリーの食事はとても豪華で、おかずが5種類以上あり、バイキング形式で各自が好きなものをよそっていくスタイルでした。しかも、とても美味しかったです!
ホストファミリーはとてもおしゃべり好きで、フライトの様子や日本の気候について色々と質問してくれました。滞在期間は語学学校に通う2か月間だけでしたが、とても優しいファミリーで、今でも連絡を取り合っています。
たくさんのアクシデントがあった私のカナダ初日はいかがでしたか? 海外に向かう前によく準備をして、皆さんにとっても、新しい環境にとびこむ初日は大変なことが多いかもしれませんが、きちんと準備をしていれば、きっと乗り越えられるはずです。次回は、3つのホストファミリーを経験した私が、ホームステイについてお話しします。どうぞお楽しみに!