こんにちは、現役カナダ高校生のサキです。留学中に、日本が恋しくなったり、自分の決断がこれでよかったのかと思う瞬間は誰しもあると思います。私自身も、ふとした時に家族が恋しくなったり、留学という大きな決断に対して不安を感じることがよくあります。そこで今回は、現役留学生として感じてきた孤独感や文化の違いによる不安、そしてそれらをどのように乗り越えてきたかについてお話ししたいと思います。
ホームステイはまだ「家」とは感じられない
現在、私は留学3年目で、2年目から今のホームステイ先に滞在しています。最初のホームステイ先では、特に孤独感を強く感じました。毎日一人で夕食を食べたり、食生活が自分に合わなかったりすることで少しずつストレスが溜まり、1年目の終わりにはアトピー性皮膚炎を発症してしまいました。ホストファミリーは心配して親切に対応してくれましたが、異国での生活に対する不安を感じることが多く、家族と一緒ならもっと安心できただろうと感じることが何度もありました。また、2週間に一度の洗濯ルールや、ホストファミリーが忙しく顔を合わせる機会が少ないことで、ホームステイ先が自分の家のように感じられず、その違いに苦しんでいました。友達と過ごす時間は楽しかったものの、一人で過ごすときは家に帰るのが特に寂しく感じました。
今思えば、洗濯のルールや食事について、もっと自分の意見を伝えていれば、状況が変わっていたかもしれません。現在のホームステイ先では、前の場所よりも快適に過ごせていますが、まだ「実家」のように心から感じることはできていないというのが正直なところです。しかし、前回の経験を踏まえ、今回は自分から積極的にホストファミリーとコミュニケーションを取ることを意識しています。最初は緊張していましたが、学校での出来事や日本文化の話題を出すことで、少しずつ会話が増えてきました。今では、食事の時間にホストファミリーと交わすちょっとした会話が楽しみの一つとなっています。それでも、クリスマスやサンクスギビングなどでホストファミリーの親戚が集まると、少し気後れしてしまい、日本の家族が恋しくなることもあります。
ホストファミリーと良い関係を築く上で大事なのは、積極的に積極的にコミュニケーションを取る姿勢です!
学校生活
カナダの学校生活は、総じて楽しいです。好きな分野の授業を選べることや、日本とは異なる授業スタイルに驚きながらも、さまざまな文化に触れ、留学生や現地の友達と交流することができ、非常に充実しています。
とはいえ、日本の友達がインスタグラムで楽しそうに高校生活を送っているのを見ると、自分の選択が本当に正しかったのかと疑問に思うこともあります。カナダの公立高校にはホームクラスがなく、日本のような文化祭や体育祭のようなイベントがないため、日本の高校生としての学校行事を経験してみたかったと感じることもあります。
それでも、今は大学進学のためのリサーチを進める一方で、高校生活最後の年を精一杯楽しもうと、学業と遊びの両方を充実させています。
進路への不安
現在、私は高校3年生で最終学年にいます。進路はある程度決まっていますが、カナダの生徒たちの多くはカナダの大学やカレッジに進学予定で、入学試験を受ける必要がなく、成績やエッセイのみで評価されます。一方、私は日本の大学進学を主に考えていますが、奨学金の状況次第ではアメリカなどの海外大学に挑戦したいとも考えています。
日本の大学を目指す場合、小論文や面接対策が必要ですが、カナダの高校では日本の大学受験に関するサポートが限られているため、自分で調べた情報をもとに、カウンセラーや先生にサポートをお願いする必要があります。こうした準備を進める中で、周りと違う進路を選ぶことに対する不安も感じています。カナダの同級生たちが皆、カナダの大学に進学する中で、自分だけが日本や他の国の大学を目指していること、そして頼れる人が少ないことに対する不安があります。無事に大学への出願を終えられるか、そして合格できるかという不安は常に頭にあります。
また、カナダの高校の卒業時期が6~7月であるため、日本の大学に進学する場合、同じ年の9月に入学するか、次の年の4月に入学するかの選択があります。しかし、多くの私立文系大学は秋入学が多く、国立大学や理系学部の場合は選択肢が限られているため、事前の計画が非常に重要です。さらに、大学や学部によってはSATのスコアが求められる場合もあるため、早めの準備と行動が必要です。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。留学中、進路や将来に対する不安や孤独を感じることは、私だけでなく、皆さんも同じように感じることがあるかもしれません。でも、その不安や困難を乗り越えた先には、必ず成長が待っていると信じています。異なる文化や環境での挑戦は決して簡単なものではありませんが、少しずつ成長している自分を実感できる瞬間があるはずです。
皆さんも、自分の選んだ道を信じ、一歩ずつ着実に進んでいくことで、必ず新たな可能性が見えてくると思います。一緒にたくさん挑戦し、成長していきましょう。これからもお互いに頑張っていけたら嬉しいです。