こんにちは!カナダのBC州の高校に留学中のサキです。
高校留学を終えた後、どのような進路があるのか、そして日本の大学に進学する際の注意点について詳しく解説します。
日本の大学に進学する場合のポイント
① 4月入学 or 9月入学?
高校留学後に日本の大学を目指す場合、 「4月入学」 と 「9月入学」 の2つの選択肢があります。
- 9月入学(秋入学)
- 日本の多くの私立大学では、英語プログラムや留学生向けの学部を対象に9月入学を実施。
- 帰国生入試やAO入試 などを活用できるため、英語力を活かしやすい。
- 例:早稲田大学、国際基督教大学、立命館大学、慶應義塾大学(PEARL)、上智大学など
- 国際系の国公立で9月入学をおこなっているところもあるが、枠はとても少ない。
- 4月入学(春入学)
- 日本の一般的な大学入試スケジュール。
- 一般入試や帰国生入試・AO入試で受験可能。
- 国公立大学を目指す場合は4月入学がほとんど になるため注意が必要。
- 例:東京大学、京都大学、一橋大学、上智大学、東京外国語大学、青山学院大学など
- 9月入学を実施している大学よりもたくさんの選択肢がある。
② 帰国生入試の条件
帰国生入試 では、多くの大学が 「海外の高校に2年以上在籍」 していることを条件としています。そのため、1年間の短期留学では受験資格が得られない ことがほとんどです。
③ 出願スケジュールと必要な試験
大学によって異なりますが、一般的なスケジュールは以下の通りです。
試験・提出書類 | 出願期間 | 試験内容 |
---|---|---|
9月入学 | 12月~3月 | 書類審査(エッセイ・成績・英語試験)、面接(書類のみのところもあります) |
4月入学(帰国生・AO) | 9月~2月 | 書類審査、面接、小論文(大学による) |
一般入試(4月入学) | 1月~3月 | 共通テスト、個別試験 |
④ 必要な英語スコア(IELTS・TOEFL・SAT)
海外の高校卒業生向けの 9月入学 や 帰国生入試 では IELTSやTOEFLのスコア が必要です。
大学・学部 | 必要な英語スコア(目安) |
---|---|
立命館GS/ 立命館アジア太平洋大学 | IELTS 6.0 |
立命館GLA / 国際基督教大学 | IELTS 6.5 |
早稲田 / 慶應 / 上智 | 出願条件はありませんが、合格者の平均は IELTS 7.0程度 (6.5以上推奨) |
また、一部の大学・学部ではSATスコアが必要 です。アメリカの大学入試に使用されるテストで、準備には半年以上の学習が推奨されます。
⚠️ SATの注意点
カナダではSATの受験会場が少なく、バンクーバーでは4ヶ月先まで満席 ということも。早めの予約が必要です!
日本の大学進学に向けた準備
① 出願書類の準備
日本の大学では、以下のような書類を求められることが多いです。
- 成績証明書(Transcript of Grades)
- 卒業証明書または、卒業予定証明書
- IELTS / TOEFLのスコア
- 志望理由書(エッセイ)
- SATやIBのスコア(必要な大学のみ)
- 推薦状(Recommendation Letter)(必要な大学のみ)
特に 成績証明書や卒業証明書は公式なフォーマットが求められる ため、早めに準備しましょう。
カナダの高校の場合、州政府のサイトから購入可能です(約10ドル)。
9月入学に出願する場合、高校在学中のため 「卒業予定証明書」 の提出が求められます。しかし、私の通う学校や州ではこの証明書の発行をしていないため、大学側が用意しているフォーマットをダウンロードし、カウンセラーに記入してもらいました。
学校のサインやスタンプが必要だったため、手続きに時間がかかり、学校側もあまり対応に慣れていない様子でした。私は 出願締切ギリギリに依頼してしまい、焦ることに…。
必要書類の準備は、早めにカウンセラーや学校の担当者に相談しておきましょう!
② IELTS / TOEFLの試験対策
日本の大学への帰国生入試では、IELTSやTOEFLのスコアが英語力の証明として求められる ことがほとんどです。一部の大学では Duolingo English Testや英検 を受け入れている場合もありますが、主流なのはIELTSとTOEFLです。どちらの試験も受験可能な大学が多いため、自分に合った試験を選ぶとよいでしょう。
※注意:私が調べたところ、関西の国公立大学には TOEFLのみを受け付けている ところもありました。志望校の出願要件を事前に確認することが大切です。
私自身はIELTSを受験し、日本とカナダの両方で試験を受けました。一時帰国の際に日本で受験することをおすすめします。 カナダでは受験費用が約 4万円 と高額ですが、日本では約 2万8000円 で受験でき、試験会場の数も多く、スケジュールの選択肢が広がります。
試験対策 として、私は塾には通わず、YouTube・過去問題集・ChatGPT を活用して勉強しました。特に ChatGPTはライティングの添削やスピーキングの練習に役立ち、スピーキングのスコアを1.0向上させることができました。
試験の準備は早めに始め、十分な対策を行いましょう!
③ エッセイ対策
英語でのエッセイ提出が必要な大学では、帰国生向けの塾やオンライン講座 を活用して対策する人も多いです。
私は YouTubeでエッセイの書き方を学び、学校の先生や現地の友達に添削をお願い しました。第三者に見てもらうことで、文法や構成の改善点が明確になり、より説得力のあるエッセイを書くことができました。。
おすすめの対策
- YouTube で英語エッセイの書き方を学ぶ
- 学校の英語・社会科の先生に添削を依頼
- オンラインの帰国生用塾を活用(IELTS/TOFEL・エッセイ対策)
- 自分の将来の目標や大学で学びたいことをリサーチし、具体的に考える
エッセイは単なる作文ではなく、「なぜその大学・学部で学びたいのか」「将来の目標との関連性」を論理的に説明することが重要です。しっかりと準備し、納得のいくエッセイを仕上げましょう!
④ 推薦状の準備(Recommendation Letter)
推薦状が必要な場合は、最低でも2週間前には先生に依頼しましょう。 特に 12月~1月は多くの生徒が推薦状を依頼する時期 のため、先生が忙しく、対応が遅れる可能性があります。締切に間に合うよう、早めの準備が重要です。
また、推薦状は主要教科の先生に書いてもらう必要がある大学もある ため、出願する大学の要件を事前に確認しておきましょう。さらに、日頃から先生と良好な関係を築いておくことで、推薦状を頼みやすくなります。
推薦状を依頼する際は、志望大学・学部の特徴や、自分が強調してほしいポイント(リーダーシップ、積極性など)を具体的に伝えましょう。 そうすることで、先生も的確な内容を書きやすくなり、より説得力のある推薦状を作成してもらえます。
高校留学生活の中で、積極的に授業に参加し、先生とのコミュニケーションを大切にすることが、スムーズな推薦状の依頼につながります!
まとめ
✅ 日本の大学進学には9月入学と4月入学がある(国公立はほぼ4月入学のみ)
✅ 帰国生入試は2年以上の海外在籍が条件
✅ IELTS 6.0以上を目標に!場合によってはSATスコアが必要
✅ 出願書類(成績証明書・エッセイ・推薦状)の準備は早めに!
日本の大学進学を目指す高校留学生の皆さん、計画的に準備を進めていきましょう!
私も現在、9月入学に向けて出願を終えたばかりで、ひと安心していますが、同時に 3月中旬の合格発表を控え、緊張も感じています。
留学経験を活かしながら、しっかり準備を進めれば必ず道が開けます。 一緒に頑張りましょう💪✨